私が木造住宅を選ばなかった理由

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ダイワハウスxevo03で家づくり中のマサポコ(@masapocosan)です。

家づくりを進める中で、最終的に鉄骨造にしたわけですが、なぜ木造住宅を選ばなかったのか。個人的な経験も交えながら、そこら辺の理由をつらつらと綴っていきたいと思います。

個人的な経験からくる結構偏った内容なので、あくまで参考程度にご覧下さい。

住宅密集地での火災の経験

今から何年も前になりますが、まだ実家に住んでいた頃、隣に建っていた木造家屋が火事になったことがありました。

朝の5時前に家のインターホンが鳴り、ビックリして出たところ「火事です!逃げて下さい」とだけ言っていなくなったので、早朝だったこともあり、最初はイタズラか何かかなと思い、とりあえず様子を見に行ってみようとのんきに考えていました。

家の中は平穏そのもので、隣の家が燃えているなんて全く思いもよらなかったため、実際に確認のために隣家に接している窓を見に行き、燃え上がる炎で真っ赤になった外の景色を見て、そこで初めて隣家が燃えていることを知って驚きました。(更に驚いたのは、窓の外に激しく燃え上がる炎が見える中でのんきに寝ている妹の姿でしたが)

その後は急いで家族を起こして皆で避難をしました。

段々と煙が充満していく室内で、父だけは果敢に家を守ろうと、最後まで消火器を持って自宅が燃えないように備えていましたが、母が「家よりも命を大事にして」と諦めて早く逃げるように説得したことで、一緒に逃げてくれました。

その時は家族全員が、きっと家は燃えてしまうのだろうなという諦めと悲しみの気持ちでいっぱいでした。

時間は早朝(5時頃)で、まだ起きていない方も多かったのですが、幸い怪我人はいませんでした。

実家は住宅密集地に建っておりまして、古くからの家屋が多かったこともあり、かなり接近して建物が林立していました。

そんな中での火災だったため、当然隣家への影響も大きかったです。

まず、当然のことながら、出火元の家屋は全焼でした。

次に、その家屋のすぐ隣の木造家屋ですが、そちらももらい火で全焼でした。

もらい火で全焼となった木造家屋は父の持ち物で借家として貸していたので、火事が収まった後日に被害状況を把握する為に見に行く機会がありました。建物は一部の柱でかろうじて形が保たれている状態で、すすだらけで思い出も何もかもが全て燃えてしまっており、当時まだ幼かった私ですが、そのなんとも言えない寂しい室内の様子は今でも鮮明に覚えています。

最後に、出火元のすぐ隣にあった私の実家ですが、こちらはRC造で、外壁は耐熱タイルだった為か、窓からの輻射熱でカーテンが少し焦げた事と、煙の影響で壁紙や天井がすすけた以外は大した被害もありませんでした

火事の真っ只中では、一時はもう住めないことも覚悟しましたが、消防車が帰ってからは普通に生活出来たことは、今思えばすごいことだったのだなと思います。

そういったこともあり、家を建てる際に木造住宅の火災に対する懸念が払拭出来なかった事が理由の一つとしてあります。

3階建て以外選択肢がなかった

我が家の建設予定地についてなのですが、まず敷地面積が狭かったこと(26坪)、そしてすぐ南側に既に3階建てが建っておりまして、明るいリビングが欲しくてある程度の広さがある家を実現したかった私たち夫婦としては、3階建て以外の選択肢がなかった訳です。

家づくりを始めた当初は3階建てにはてっきり鉄骨造しかないものだと思っておりましたので、木造の3階建ても可能というのを見てビックリもしました。

その後色々あって、実際に3階建ての木造建築も見学をする機会もあり、木造の3階建ても構造的には全く不安などはないことは分かりました。

ただ、やはり子供の頃の恐怖というのは残っている物で、「木造住宅=簡単に燃えてしまう」というイメージは簡単には拭いきれなかったです。

そういったこともあり、当時の家と今の家とでは木造住宅でも耐火性能は全く違うだろうなというのは頭では分かるのですが、なんとなく木造住宅への恐怖が残っている事も、鉄骨住宅にこだわった理由の一つと思います。

特に狭小地の住宅密集地で、隣家からのもらい火の懸念が高い条件であるため、より火災に対してはよりナーバスになっているのですね。

また、私たち夫婦の両親も、なんとなく木造住宅への不安を持っており、特に私の両親も火事を経験した事から、木造住宅への不安を持ち続けており、「家を建てるなら鉄骨にしろ」と強く勧めていました。

義理の両親も漠然としたイメージから、「耐震性は鉄骨の方がありそうだから、鉄骨の方が安心」という話を会う度にしてきたこともあり、鉄骨以外は選べない土壌が出来上がっていました。

そんなこんなで、最終的に鉄骨造にしました。

木造でも耐火性能は全く問題ない

とはいえ、現在の住宅建築において、火災に対してはしっかりと法律上の耐火性能が定められており、耐火構造、準耐火構造などの建築も木造住宅でも建てられるようになっています。これは45分、60分程度の火災に耐えられる耐火性能があるという性能上の指標になります。

また、我が家の建設地は「準防火地域」ですが、そういった地域については、耐火建築物や準耐火建築物での建設が義務付けられるなど、より防火に対する基準が高く定められていますので、私が経験した様な隣家のもらい火で全焼してしまうと言うことも中々起こらないのではないかと思います。

ですので、木造住宅だから燃えてしまうと言うことは全くありませんので、ご安心下さい。

あくまで私の経験から、木造住宅への不安の拭えなかっただけの話ですので。

ただ、こういったケースもありますので、ハウスメーカーの方々にはお客さんが説得しても納得しないことがある場合、理屈だけでは納得出来ないケースもあるのだよと言うことも知っておいて頂きたいと思います。

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